【冷えとりノートvol.8】夏も冷える?季節を問わず、ご用心。

「えびこの冷えとりノート」は、元くらしきぬスタッフで冷えとり歴16年のえびこが実体験と共に綴る、冷えとりのあれこれ。

Vol.8では、「夏の冷え」についてご紹介します。


猛暑なのに、なぜか「冷え」てる?

日差しがきらめき、緑が濃くなる夏。 太陽のエネルギーをいっぱいに浴びて、活動的になる季節ですね。 でも、そんな夏に「なんだか体が重だるい」「食欲がわかない」「足がむくみやすい」と感じたことはありませんか? もしかしたら、それは「冷え」が原因かもしれません。

冬は気温が低く「寒い」と感じるため、冷え対策を意識しやすいものです。

しかし実は、夏にも体を冷やす要因はたくさん潜んでいるのです。(むしろ夏のほうが多いかもしれません!)。 「猛暑なのに冷えるなんて?」と思われるかもしれませんが、夏特有の冷えの原因を知り、対策を取り入れることで、心地よく夏を乗り切ることができますよ。

「夏の冷え」のモト

夏に体が冷えてしまう原因として、主に「冷房」「冷たい飲食物」「薄着」「シャワー浴」が考えられます。どれも暑い季節を快適に過ごすためには役立ちますが、過度になると体調不良につながることも。

冷房は、暑い屋外と、キンキンに冷えた室内の温度差で自律神経を乱すことになりがち。

アイスクリームや冷たい飲み物、つるりと食べれるそうめんなどは摂りすぎると内臓を冷やしてしまいます。胃腸の働きが鈍くなると、栄養の吸収が悪くなったり、体全体のエネルギーが作られにくくなることも....

薄着や素足もファッションとしては涼やかですが、冷房の効いた場所では冷気に直接さらされ、触ってみるとひんやりしていて驚いた経験ありませんか?足元も同様に、触ってみると氷のように冷たくなっていることも。

暑いと湯船に浸かるのが億劫になりがちですが、シャワーだけでは体の深部まで温まりにくく、冷えを解消するタイミングを逃してしまうことになり、体は知らず知らずのうちに冷えを蓄積してしまいます。


夏冷えが招きやすい不調

夏の冷えが原因の一つとなりやすい不調には、次のようなものがあります。

  • 全身の倦怠感、疲れやすさ

  • 胃腸の不調(食欲不振、下痢、便秘)

  • 肩こり、首こり、頭痛

  • 足のむくみ

  • 生理痛の悪化や生理不順

  • 免疫力の低下(夏風邪をひきやすいなど)

なんと、こんなにも多くの不調につながる可能性があるのです…! 「夏バテかな?」と思っていたその症状、実は「冷え」が関係しているのかもしれません。

 

やさしく触れて、セルフチェック

体が冷えているかどうかのチェックはとても簡単。 リラックスした状態で、やさしく体に触れてみましょう。 特に、寝起きにお布団の中で行うのがおすすめです。

  • お腹(特に下腹部): 手のひらでそっと触れたとき、他の部分よりもひんやり感じませんか? それは内臓が冷えているサインかもしれません。

  • 二の腕や太もも: 冷房の風が直接当たりやすい部分です。ここが冷たく感じる場合も注意が必要です。

  • 手足の先: 手先や足先がいつも冷たいと感じる方は、体の末端まで温かい血液が巡りにくくなっている可能性があります。

触れたときの「冷たい」という感覚は、体が発している大切なメッセージ。 まずは、飲み物を冷たいものから常温のものに替えてみる、エアコンの設定温度をいつもより1度上げてみる、シャワーで済ませず短時間でも湯船に浸かってみる、など、小さなことから試してみてはいかがでしょうか。 (個人的には、かき氷などを食べた後には、温かいお茶を飲むのもおすすめです)

ぜひ、日常の中でご自身の体に意識を向ける時間を持ってみてくださいね。

 

夏の冷えとり実践法

夏の冷え対策は、暑さを我慢することではありません。心地よさを大切にしながら、無理なく続けられる方法を見つけることがポイントです。

【おすすめのアイテム】

  • 腹巻・はらぱん: 冷たい飲食物で冷えやすいお腹周りには、やはり腹巻が頼りになります。夏はファッションに響かないよう、薄手のものを選ぶとすっきり着用できます。

    ▼爽はらぱん ショートタイプ

  • シルクレギンス:末端への冷え対策には、足首まですっぽりと包み込むレギンスが頼もしい。シルクでできたレギンスは薄手で、汗もすみやかに吸放湿するため、さらさらが続きます。

    ▼汗悩みを救う、シルク100%リブレギンス

  • レッグウォーマー: サンダルなどで靴下を履きにくい夏場の足元冷え対策におすすめです。足首を温めると、効率よく全身に温かさが伝わりやすくなります。着脱しやすいので、カバンに忍ばせておくと外出先での温度調節にも便利です。

    レッグウォーマー薄手ロング丈

  • アームウォーマー: 手首も足首と同様に温めポイント。冷房が効いた室内でのPC作業時などにも役立ちます。
    ▼シルク&ウール マルチウォーマー

  • 薄手の靴下: 重ね履きが難しい夏でも、お手軽靴下など薄手の靴下を1枚履くだけでも違います。

    ▼お手軽冷えとり靴下 重ね履き2足セット

【内側から温める工夫】

  • 飲み物: 冷たいものが欲しくなる季節ですが、常温や温かい飲み物を意識的に選んでみましょう。白湯はもちろん、生姜湯やシナモンティーなども体が内側から温まります。

  • 食べ物: 個人的には、「暑い夏こそ汗をかこう!」と、スパイスや根菜をたっぷり使ったカレーを作る機会が増えます。普段の料理にも、生姜、ネギ、ニンニク、唐辛子などの香味野菜やスパイスを少し加えるのがおすすめです。

  • バランス: 冷たいものは「ほどほど」に。アイスやかき氷などを楽しんだ後は、温かい飲み物でバランスをとるなど、ちょっとした工夫が大切です。

上記に加えて「半身浴」を取り入れたならばっちりだと思います。


春夏秋冬、季節に合わせた「さじ加減」を

実は「体を冷やさない」という基本的な考え方は、季節を問いません。冬はもちろん、春も秋も、そして夏も、私たちの体は本来「温かさ」を求めています。

大切なのは、季節の変化に合わせて、冷え対策の「さじ加減」を調整すること。 夏は特に、冷房による「外からの冷え」と、冷たい飲食物による「内からの冷え」に意識を向け、腹巻やレッグウォーマー、温かい飲み物などで、やさしく体を守ってあげましょう。

何か特別なことをするのではなく、一年を通して「自分の体を大切にする」という軸を持ち、その時々の気候や体調に合わせて、心地よい方法を選んでいくこと。それが、すこやかに季節をめぐるための、自然な暮らし方なのかもしれません。

今年の夏は、体の声に耳を澄ませ、やさしく温める習慣を取り入れて、心地よくすこやかな毎日を過ごしませんか?

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