【冷えとりノートvol.9】月のリズムとわたしのカラダ


「えびこの冷えとりノート」は、元くらしきぬスタッフで冷えとり歴16年のえびこが実体験と共に綴る、冷えとりのあれこれ。

Vol.9では、「デリケートな時期の冷え対策」についてご紹介します。

毎月「いつもと違うわたし」がやってくる

女性の体は本当に繊細で、ひと月の中でもさまざまな変化があります。
特に生理が近づいてきたり、生理期間中は、なんだか体が重かったり、凄まじい眠気に襲われたり、気分が晴れなかったり…「いつものわたしとちょっと違うな」と感じる方も多いのではないでしょうか。

実は、そうしたゆらぎやすい時期の不調に「冷え」が大きく関係していることがあるんです。わたし自身も、生理の2週間ほど前からとても眠くなったり、感情の波が大きくなってイライラしやすくなったりすることがあります。

「自分なのに自分じゃない」「どうしてこんな気持ちになるのだろう」「女性という性だから仕方ないのか」と、ネガティブな気持ちになったのは一度や二度ではありません。

以前は根性で乗り切ろうとしたり、力まかせに解決しようとしたりしたこともありましたが、冷えとりを始めて自分の体に意識を向けるようになってから、このデリケートな時期の過ごし方がずいぶんと楽になったと感じています。

心と体は、月のリズムと共に

女性の体には、生理周期による心身の変化があります。

生理期(月経期)は、体の“リセット期”。経血とともに不要なものを排出しようと、私たちの体は頑張ってくれています。下腹部のずっしりとした重さやだるさ、集中しにくかったり、眠気を感じやすくなったりすることも。子宮を収縮させるために骨盤周りの血流も変化しやすく、特に冷えを感じやすいタイミングかもしれませんね。じんわりお腹や腰を温めたくなる方も多いのではないでしょうか?

続いて卵胞期は生理が終わり、心も体も比較的安定しやすく、活動的になれる時期。エストロゲンの分泌が増え、肌のハリツヤが好調だと感じる方も多い時期ですね。

そして、排卵期。卵胞期から黄体期への変わり目。体調が少し不安定になることも...おりものが増えたり、軽い下腹部痛を感じる方もいますね。わたしはこの時期、スナック菓子やジャンクフードを食べたくなることが多いかも。

黄体期(ゆらぎ期・PMS期)はプロゲステロンというホルモンの影響で、むくみやすくなったり、便秘気味になったり、イライラや気分の落ち込みなど、いわゆるPMS(月経前症候群)の症状が出やすい時期です。体に水分を溜め込みやすく、これも冷えにつながることがあります。

初潮を迎えてから閉経まで、このリズムがおよそ40年間も続くと考えると、本当に長い道のりですよね。生涯で約450〜500回も月経を迎えることを思うと、改めて自分の体と向き合う大切さを感じます。

わたしたちの心と体はホルモンの影響を受けて、ひと月の中でも波のように寄せては引き、変化しています。その変化はとても自然なこと。
「今はこういう時期」だと知っておくだけで、少し気持ちが楽になるかもしれませんね(イライラは消えないけれど)。


デリケートな時期は冷えやすい?

生理前から生理中にかけては、ホルモンバランスの変化で自律神経も影響を受けやすく、体温調節がスムーズにいかなかったり、血行が悪くなりがちです。そのため、いつもより「冷え」を強く感じやすいのは、こうした体の自然な変化が影響しているのかもしれません。

「冷えが気になるから半身浴をしようかな」と思っても、生理中は何となく億劫で、お風呂に入る気力も湧かない…なんてこともありますよね。わたしも生理中の長湯は避けがちです。そんな時は体を温める機会も減ってしまいがち。湯たんぽでケアをしていても、いつも以上にお腹や腰、足先が冷たく感じられ、それがまた不調につながってしまう…という悪循環も。


ゆらぎやすい時期の過ごし方

この時期は、何よりも“がんばりすぎない”こと。わたしは、自分をとことん甘やかしてあげることを最優先にする!という結論に至りました。活発に動くのが難しい時期だからこそ、意識して自分のために心地よい環境を整えてあげることが大切です。

長湯が難しい時には、体への負担も少ない「足湯」がおすすめです。洗面器にお湯を張るだけで手軽にできるので、準備もカンタン。わたしは、お気に入りのアロマオイルを数滴垂らして、ゆっくり深呼吸しながらリラックスタイムを楽しんでいます。足元が温まると、じんわりと全身に温もりが巡るのを感じられます。

肌身離せないのはやっぱり湯たんぽ。生理中はいつも以上に大活躍してくれます。下腹部や腰(仙骨のあたり)はもちろん、太ももの内側に挟んで温めるのも気持ちいいんです。低温やけどには十分気をつけて、タオルでくるんだり、位置を調整したりしながら使ってくださいね。足湯をするときも湯たんぽ持参でどうぞ。

体が温まったあとは、締め付けないリラックスできる服に着替えて、温かい飲み物でホッと一息。カフェインなどの刺激は避けて、白湯やハーブティー(カモミール、ラズベリーリーフ、ジンジャーなどノンカフェインのもの)、生姜湯、葛湯など、内側から温めてくれる飲み物をゆっくりと味わいながらのんびりと過ごす時間は特別なひとときです。

からだの声に耳をすませば

初潮を迎えてから、今までに何度も「生理なんてなくなってしまえばいいのに」と思ったものです。それでも、生理を通して自分の体のリズムやパターンが見えてくることもたくさんありました。「そろそろこの時期だから、こんなケアをしようかな」と自分をいたわるきっかけにもなっています。基礎体温を測ったり、手帳やアプリに生理周期や体調の変化(どんな時に冷えを感じるか、どんな不調が出やすいかなど)を記録してみるのも、不調に備えたり、対処しやすくなるための一つの方法かもしれません。

大切なのは、日々変化する自分の体の声に丁寧に耳をすますこと
「今日は無理せずゆっくりしよう」「今日はいつもより温めるアイテムをプラスしよう」と、その時々の自分に合ったケアを選んであげられると良いですね。

ゆらぎやすいデリケートな時期は、ちょっぴり憂鬱な気分になることもあるかもしれません。でも、そんな時期だからこそ、いつも以上に自分を大切に労わり、心と体を温める「特別なケア期間」と捉えてみてはいかがでしょうか。きっと、新しい心地よさが見つかるはずです。

 

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