冷えとりを始めると、食事や日々の生活にも気を使うようになってきます。
また、東洋医学の考え方にも興味を持つようになり、不調があるとき、
漢方の事を調べる方も多いのではないでしょうか。
冷えとりと漢方、1つの症状に一つの治療や薬ではなく、どちらもそれぞれの「性質」に合わせて行うもの。
自分自身をよく知ることが一番大切とされています。
漢方で考える4つの冷えタイプをご紹介します。
新陳代謝低下型
その名の通り、新陳代謝が低下して熱を生み出す力が弱まることにより、体を温める力が弱まっているものです。
主な特徴としては
疲れを感じやすい・風邪を引きやすい・温かい食べ物を好む・消化不良をおこしやすい
といった症状が見られます。
舌がむくみやすく、舌苔(舌の表面の白いもの)が目立ちます。
漢方処方例
胃腸機能が低下している場合にはこれを改善するための処方が行われます。
その上でエネルギーを補う処方がよく行われます。
血流障害型
血の循環の滞りが原因とされる冷えタイプです。主な特徴としては
指先やかかとが荒れやすい・顔色が悪い・便秘がち・肩こり・重い月経痛
といった症状があると言われています。
舌の裏の血管が腫れていたり、静脈瘤がみられることもあります。
漢方処方例)血流の滞りを解消させる処方を行います。
水分貯留型
水毒といい、体の中に水分が貯留していることによって引き起こされる冷えのタイプです。主な特徴としては
むくみやすい・頭痛、頭重感・トイレが近い・めまいが起こりやすい
といった症状がみられます。
舌の周囲に、下の歯の跡が付いている方はこのタイプの可能性があります。
漢方処方例)体の中の老廃物を含んだ水分を外に排出するため、利水効果のある処方をします。
ストレス関与型
前出の3つのタイプを基本として、それぞれの事案に合わせて処方が行われます。
精神的な影響が多く見られる場合はこのタイプと組み合わせて判断されます。
主な特徴としては
眠れない・イライラする・落ち込みがひどい
といった精神的な不安感がみられます。
漢方処方例)気の流れをよくし、ストレスへ抵抗力をつけるものを処方します。香りがよい処方が多いのも特徴です。
漢方外来や漢方薬局を利用して
漢方薬は漢方外来や漢方薬局で処方していただけます。漢方は体質や体調に合わせての処方が大切です。
手軽にドラッグストアで購入することもできますが、
できることなら実際に診断の上、処方してもらうようにしましょう。
飲みにくいと言われている漢方ですが、
体や症状にあった漢方は口に合い、嫌な味がしないとも言われています。
原因のはっきりしない冷えや不調にお悩みの方は、是非一度試してみてください。
漢方外来や漢方薬局に行く前に、手軽に試してみたいという方は、
漢方茶もおすすめです。