お腹の冷えは、全身の冷えのもと
ひと昔前は、「腹巻はおじちゃんが着るもの」というイメージがあったかもしれません。
ですが最近では女優やモデルの中でも、年中手放せないという方もちらほら。雑誌やテレビでも「温活」という言葉が当たり前となり、「美しい人は体が温かい」なんて言われるようになりました。
そうは言っても、普段肌巻を身につける習慣のない方にとっては、
「手足の冷えは感じるけど、お腹は別に…」
「服の下でモコモコして着膨れしそう」
「着るものが1枚増えるって面倒くさい」
と感じられている方も多いのではないでしょうか?
わたし自身、かなり面倒くさがり屋の性格なので、以前はそう思っていました…。
しかし、お腹には胃や腸、肝臓、腎臓、そして女性には子宮…と大切な器官がたくさん集まっていて、これらを温めることが健康・美容のためには非常〜〜に大切なのです。
お腹まわりが冷えると、重要な臓器の機能を守るために末端の熱を中心に集めようとして、結果的に末端の冷えにも繋がってしまいます。逆に、お腹を温めるとそれら器官の血流がよくなり、体全体の体温が上昇し、様々な効果が期待されるのです。
冷え性の自覚がある方はもちろん、ない方も、内臓の「冷え」が生じている可能性は大いにあります。
そして、自分では気づきにくい内臓の冷えこそが、体調不良を引き起こす原因になっているかもしれません。
腹巻が美容・健康に与える5つの効果
1.代謝アップによるダイエット効果
2.免疫力の強化
3.お腹のトラブル改善
4.生理痛を和らげる
5.肌荒れの改善
腹巻をさっと履くだけで、これだけポジティブな効果が期待できるのであれば、そんなひと手間大したことないような気がしてきますよね。
ひとつひとつ、見ていきましょう。
1.代謝アップによるダイエット効果
体温が上昇することで、基礎代謝(=何もしていないときに消費されるエネルギー)が上がります。体温が1℃上がると、基礎代謝は約12%上がると言われています。
ダイエット中の方は、がんばってウォーキングやランニングなどで体を動かしている方も多いかと思いますが、「何もしていないときに消費されるエネルギー」が増えたら、うれしいですよね…。
ダイエット成功のためには、体を冷やさないことがとっても重要なのです。
2.免疫力の強化
病原体と戦う免疫細胞は、血流に乗って体内を駆け巡ります。「冷えは万病のもと」という言葉もありますが、「体温が1℃下がると、免疫力は約30%下がる」と言われています。
逆に体温が高く血流がよい状態だと、それだけスピーディーに病原体をやっつけることができるのです。
3.お腹のトラブル改善
便秘や下痢などのお腹のトラブルも、お腹の冷えから来るといわれています。子供の頃、「お腹を冷やすと下すわよ!」とお母さんに言われたのが懐かしい…。
お腹が冷えると、胃や腸の機能が低下してしまいます。腹巻でお腹を温めることで、内臓の機能を整え、便秘・下痢の改善が期待できるのです。
4.生理痛を和らげる
生理中、お腹がキリキリと痛んだり、骨盤周りがずしんと重たく感じられる方も少なくないと思います。
生理がはじまると基礎体温は普段よりも下がり、ホルモンの影響で血管が収縮し、血液の循環が悪くなることで痛みが生じてしまうのです。いつも以上に、下腹部や腰を冷やさないことが重要なんですね。
つらい生理期間をなるべくハッピーに過ごすためにも、頼れるものは積極的に頼っていきましょう。
5.肌荒れの改善
「お肌は健康のバロメーター」なんて言葉もありますが、それすなわち、お肌の状態と「冷え」は密接に関係しているということ。
体が冷え、血流の働きが悪くなると、皮膚の細胞に必要な栄養素が届かなくなり、お肌が乾燥してしまいます。また本来捨てるべき老廃物が体内に溜まりやすくなり、肌荒れの原因となってしまうのです。
お肌の調子を整えたいとき、食事や睡眠に気を遣う方は多いと思いますが、プラスして体の冷えも意識して頂けるとより効果的だと思います。
腹巻を付けるのにいい時間とは。睡眠時でもいいの?
「腹巻は寒い冬だけに使うもの」と思われがちですが、気温が上がるにつれて薄着になり、夏はクーラー冷えに悩む方も少なくないのではないでしょうか。心身ともに健やかでいるために、冷え対策は冬だけでなく年中通して行いたいものです。季節によって、腹巻の"素材”を使い分けてもよいかもしれません。
身につける時間帯についても、自分自身の体の声を聞きながら、いつでもご着用頂いて構いません。
お客様から「睡眠時に付けてもいいのでしょうか?」とご相談をいただくこともしばしばありますが、「お客様にご負担がなければ、付けていただいて問題ないです」というようにお答えしています。
まとめ
冷えた飲み物やクーラーなど、体が冷えてしまう要因は身の回りに溢れています。
春の足音をすぐそこに感じる今日この頃ですが、冷え対策は「寒いからする」というよりも、「いつも体を冷やさない」という感覚が大事かもしれません。
新しい季節も、心身ともに温かく、ヘルシーな日々をお送りください。