TVや雑誌などでしばしば取り上げられる「冷えとり靴下」。そもそも冷えとりとは?という冷えとりの基本から、冷えとり靴下の気になる効果や履き方、おすすめの商品までご紹介します。
そもそも冷えとりとは?
「冷えとり」というと靴下を何枚も重ねてあたためる、というイメージをお持ちの方も多いのでは?
改めて、「冷えとり」についてご紹介します。
冷えとりとは、靴下を重ね履きすることを指すのではなく、健康法のひとつとされています。足元を温めるだけのように認識されている方も多いかもしれませんが、靴下の重ね履きや半身浴を行って、上半身と下半身にある温度差(冷え)を取ることを指します。
臓器がある上半身は熱を持ちやすいですが、下半身は冷えやすく、普通に生活をしているだけで上半身と下半身の温度に5度ほどの差があるといわれています。
これだけの温度差があるにも関わらず、ひとつの体の中を同じ血液が循環しています。そのため、上半身ではスムーズに血液が循環し、酸素や老廃物を運ぶのが円滑でも、体温の低い下半身になると滞ってしまいがちなのです。めぐりの滞りによって更に冷えが起こり、不調につながると考えられます。
体の中のめぐりを整える(=円滑に血液がめぐる)ためには上半身と下半身の温度差をなくさないといけないのですね。
冷えとり健康法
冷えとり健康法とは、半身浴や足湯、靴下の重ね履きで頭寒足熱を心がけ、上半身と下半身の温度差を解消することで、体調を整え、健康に過ごすというものです。
冷えは万病の元。冷えを解消することでさまざまな不調が改善、予防されると言われています。
冷えとり健康法は元医師の進藤義晴先生が提唱したもので、1988年に『万病を治す冷えとり健康法』という著書を出版したことで多くの方に知られるようになりました。靴下の重ね履き以外にも、食事を腹7分目、体を温める食材を口にする、心穏やかにすごすなど、健康に過ごすための方法が紹介されています。
冷え性の方で冷えとり健康法を始められる方も多いのですが、冷えとりは冷え性の対策だけでなく、体の芯にある冷えを取り除くためのものなのです。もちろん、冷え性対策にもなりますよ。
冷えとり靴下について
冷えとり靴下とは、絹(シルク)の靴下と天然素材の靴下(ウール、綿、麻など)を交互に重ねて履く靴下のことです。絹→ウール(綿)→絹→ウール(綿)と重ねることで、排出された汗などを外に送り出すことができ、重ねた繊維に空気の層ができるため、しっかりと保温されるというものです。
冷えとり靴下の素材
絹(シルク)は太古より、肌の万能薬として珍重されてきました。クレオパトラや楊貴妃にも愛されていたという説も残されています。
絹は繭から採取され、たんぱく質・アミノ酸からなる繊維。その繊維は人の肌にとても近い成分といわれています。
そのため、身に着けているだけで傷の治りが早くなるというような声もあるほど。低刺激で抗菌作用もあるので、敏感な肌の人ほど絹を着用したときに効果を実感するともいわれています。
冷えとり靴下を重ね履きする際には、絹の靴下に天然素材の靴下を重ねます。
天然素材といえば、綿や麻、そしてウールですね。
一般的に冷えとり靴下で多くみられるのが綿の靴下です。その理由は、丈夫で価格も手ごろなことが挙げられます。しかしながら、一度湿ってしまうと乾きづらく、重ね履きした足元が汗をかいてしまった場合には、その湿り気が冷やす原因になってしまいます。
そのため、くらしきぬは絹に重ねる天然素材として「ウール」をおすすめしています。
絹は非常に保温性が高く、吸湿性に優れています。その絹が吸ったものをウールがしっかりと吸い上げ、次の絹に送るので汗冷えもしません。ウールは保温性だけでなく、吸放湿性に優れているため、もし足元が汗をかいても素早くその水分を放湿してさらりとした履き心地を実感することができます。これを交互に重ねれば、まるで足湯に浸かっているような快適な足元を作ることができるのです。
絹の肌触りの良さはよく知られていますが、意外と知られていないのが保温性。絹糸の真綿を手の甲に乗せると、発熱しているかのような暖かさを感じます。しかしこれはもちろん絹が発熱しているのではなく、手の甲が発散している熱を、しっかりと保温してくれているものなのです。
冷えとり靴下の履き方
もう一度、冷えとり靴下の履き方をおさらいしましょう。
くらしきぬの冷えとり靴下は絹の5本指靴下をまず履き、その上にウールの5本指靴下、絹の靴下、ウールの靴下と順に重ねます。
肌に触れる絹の5本指靴下が足裏や足全体の汗などを重ねた2枚目のウールの5本指靴下に送り出します。
3枚目の絹先丸靴下から4枚目のウールのカバーソックスまで、1・2枚目同様に湿り気をバケツリレーのように外へ外へと送り出していくのです。
そのおかげで、肌に触れる絹の靴下はべたつかず足を冷やす原因にもなりません。足指はさらさらのままで、重ねた靴下の空気の層が足元の温もりは逃さず、湿り気だけを放出します。
冷えとり靴下を重ねる枚数は「寒くない」と感じるまで。
そのため、4枚履きで終了ではなく、その上にも絹(シルク)+天然素材(ウールや綿)をどんどん重ねていくことができます。
①「靴下を履いて寝てもいいのか」、②「季節によって靴下の種類や枚数を変えた方がいいのか」というお問い合わせをよくいただきます。
①「靴下を履いて寝てもいいのか」について、履いてはいけないと言われている理由のなかに、足が蒸れて不快に感じたり、熱がこもって足からの放熱が妨げられたり、締め付けにより血管が押さえつけられ血行が悪くなったりすることによって良い睡眠ができないということがあります。
そういった場合は、靴下は脱いだ方が快適な睡眠ができると思います。
くらしきぬの冷えとり靴下は、「締め付け感をなくすこと」を意識して作っています。ゆとりをもって編み立てられ、締め付けないように工夫しました。ゆったりとした履き心地の基本4足セット「すっきりタイプ」や、1枚で重ね履きのような温もりの「お手軽冷えとり靴下」など様々なタイプの靴下をご用意しているので、自分に合った靴下をお選びいただけます。
また、足裏が覆われていて熱がこもるのが気になる方は「レッグウォーマー」などもおすすめです。
②「季節によって靴下の種類や枚数を変えた方がいいのか」について、一年を通して同じ冷えとり靴下を履いてももちろん問題ありません。しかし、暑い時期になるとどうしても気持ちが離れてしまうこともありますよね。
そういった場合も、先程と同じように好みに合わせて、自分に合った靴下を選んでいただくのが良いと思います。
気温が高い夏でも、何もしていないと下半身は上半身より温度が低く、温度差があります。また、夏は暑い日差しをたくさん浴びるため上半身は熱を持ちやすく、反対に下半身の冷えに対して鈍感になってしまい、ほかの季節よりも足元は冷えやすくなっています。
そのため、春夏秋冬通じて冷えとり靴下を履くことはおすすめです。
冷えとり靴下の効果
さまざまな不調やストレスの改善・予防
体温が低くなると、血管が収縮して血液のめぐりが滞りやすくなります。血管には、体内に酸素や栄養を運ぶ機能のほかに、体内の老廃物を排出する働きがあります。血液のめぐりが滞ることによって体内に老廃物が残り、内臓の機能低下や病気の原因物質がそのまま体内に残ってしまうこともあるのです。頭痛や肩こり、腰痛、肌荒れ、月経に関する悩みなど様々な不調が、冷えが原因であることが多いです。
冷えとりをすることによって温度差がなくなり体全体の体温が均一になると、老廃物を流し、体全体を活性化することができます。
個人差はありますが、くらしきぬのスタッフには「足元を温めることで腰痛や首の痛みが解消されたり、気持ち良く睡眠できたり、代謝が良くなって太りにくくなったりした」という方がいます。お子さんを産んだ後、体温が下がってしまい、倦怠感があったり風邪をひきやすくなったりしたそうですが、冷えとり習慣を続けたことで体温が上がり、風邪をひきにくくなり、毎日をムラなく快適に過ごせるようになったとのことです。
また、くらしきぬのお客様のなかには妊活をされておられる方も多く、冷えとりを実践したことによって「妊娠できました!」という喜びの声をいただくこともしばしば。
子宮や卵巣は下半身にあるので、下半身を温めることによって正常に働くようになることが期待できます。もちろん妊活中の方はさまざまな方法を試されているため、冷えとりだけが結果に直結したとは言えませんが、下半身を温めることによって子宮や卵巣の正常化、良質な睡眠でストレスの軽減といった点ではその一助になれたのではないかと思います。
気持ちが前向きになり、ご機嫌に過ごせるように
冷えとりを始められたお客さまから、「イライラしにくくなりました」、「ご機嫌に過ごせる日が多くなりました!」というお話もよく耳にします。
創業以来、くらしきぬはさまざまな肌質のお客さまに安心してお使いいただけるよう、シルクやウールといった天然素材にこだわってきました。化学繊維でできた靴下を履くのとは少し違う、天然素材ならではの心と体が喜ぶ、肌触りや履き心地のよさがあるのではないかと思います。
靴下や下着など、常に肌に触れる部分に天然素材があり、さらに血のめぐりがよくなって不調が緩和する。その2つの心地よさが、イライラを減らして気持ちを前向きにしてくれて、ご機嫌な日を増やしてくれているのかもしれません。
あの芸能人も冷えとりさん。
女優やモデルさんのなかにも、冷えとりを実践していると公言されている方がいます。詳しくは、こちらのページでご紹介していますので、ぜひご覧ください♪
あの芸能人も冷えとりさん。体の中から美しく健やかに。 – くらしきぬ
おすすめの冷えとり靴下
くらしきぬの冷えとり靴下
くらしきぬではさまざまな冷えとり靴下をご用意しています。
冷えとり靴下の基本となるのが、「冷えとり靴下 基本4足セット」。
ちなみに過食やイライラは冷えを感じやすく、そんなときには4枚重ねて上からさらに偶数枚重ねるのがおすすめですよ。
女性の生理周期でも冷えは感じやすく、排卵期や生理中は普段より多く靴下やレギンスを重ねるとの声も多くいただいています。
「何枚重ねるから大丈夫」ではなく、その都度体の声を聞きながら重ねる枚数を調整したいですね。
「1枚だけ靴下を履く状況から、4枚履きに移行するのは少しハードルが高い」という方は、まずは2枚重ねや1枚で重ね履きのような温もりの「お手軽冷えとり靴下」シリーズもおすすめしています。
ご自身の生活スタイルに合わせて無理が無いように取り入れてくださいね。
レギンスやレッグウォーマーも
そして、重ねるのは冷えとり靴下だけではありません。下半身の冷えに欠かせないのがレギンスです。
肌に触れる面が絹というのは靴下と同様で、冷えているふくらはぎや太もも、お尻などを半身浴で温めた後にはレギンスを履きましょう。
シルクのレギンスや、内側がシルクで外側がウールになったものなどは手軽に履くことが出来ます。
はらぱんやはらまき、お好みに合わせて選んでください。
温めた下半身の温もりを逃さないことが大切です。
そのためには、靴下同様レギンスも重ね履きがおすすめです。
普段のボトムスを天然素材に変えると、レギンスと合わせて冷えないようにすることができ、あたたかさを実感することができます。
足元同様、蒸れたりすると汗をかいて余計に冷やしてしまうことにつながるので空気の層を作るように重ねていきましょう。
普段のスタイルに合わせると靴下やレギンスをたくさん重ねることが難しいこともあります。
そんなときには「重ねなくちゃいけない」と思うのではなく、出来る部分だけでも取り入れて柔軟に対応しましょう。
靴下やレギンスを重ねることが難しいときの強い味方にレッグウォーマーもあります。
自分の体と向き合って、今日から始める冷えとり習慣。
いかがでしたでしょうか。自分の体と向き合い、自分の本来の健康や美しさを見つめ直すために今年こそ冷えとり靴下を試してみてはいかがですか?